アニマルウェルフェア
~畜産動物にも愛を~
人と動物をつなぐ、未来の持続可能な畜産へ
畜産の新たな挑戦を私たちが始めます。
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私たちの食卓を支える家畜たちがどこでどのように暮らしているのか、ご存知ですか?
現在、日本の多くの農場では、生産性を重視するあまり、家畜に多くのストレスがかかる飼育環境が一般的になっています。
アニマルウェルフェアとは?
アニマルウェルフェアとは、家畜にとってストレスや苦痛の少ない環境での飼育を目指す考え方であり、ヨーロッパ連合などでは、安全な畜産物の生産につながるとして、消費者の関心が高まっています。
アニマルウェルフェアの土台となるのが、動物福祉のための「5つの自由」です。
“アニマルライツ”と何が違う?
アニマルライツとアニマルウェルフェアは、どちらも個々の動物の幸福を志向するものですが、その内容は異なります。アニマルライツとは、動物を家畜として利用することを認めません。一方、アニマルウェルフェアは、基本的に人がペットを飼うことや動物を食べることは許容します。ただ、最終的に食べるからといって、飼育段階で何をしてもいいかと言うとそうではありません。「彼らが生きている間は彼らの生活の質を上げる」「動物の状態を上げていく」ことが望まれるのがアニマルウェルフェアの基本的な考え方です。
アニマルライツ運動のように、人が動物を搾取し利用することを否定するものではありません。
(引用元:アニマルライツセンター )
動物の健康が食の安全性に繋がる
世界では、抗生物質の耐性菌による2050年の死者数予測は1000万人と予測され、癌の死亡者数(820万人)をゆうに超えると予測されています。
現在日本において、抗生物質の約3分の2が畜産に利用されていると言われており、食物連鎖の結果として、摂取する人間の食の安全性も脅かしています。
一方、アニマルウェルフェアの飼育では、動きやすくストレスの少ない環境で育つため、抵抗力が落ちず、抗生物質を必要以上に使用しなくても、動物は病気にも強く健康的に育ちます。
これはその命をいただく私たち人間の食の安全性にもつながり、私たちの健康にも良い影響を与えます。
SKIMAファームの考えるアニマルウェルフェア
SKIMAファームは、家畜に寄り添った飼育をすすめてきたからこそ、アニマルウェルフェアの考えに共感し、取り組んでいます。
効率優先の生産体制は、世界各国で狂牛病や鳥インフルエンザ、豚コレラなどの病気を引き起こし、人間の命をも脅かしました。
この事実を教訓として活かしている欧米にならい、SKIMAファームでも、家畜が誕生から死を迎えるまでの間、動物本来が持っている行動要求が満たし、健康で快適な環境での飼育を目指しています。
あなたの行動がアニマルウェルフェアを変える
人間も生き物。
ほかの動物や生き物の命をいただいて生きています。しかし、その生き物たちが、人間の欲望を満たすためのだけに、粗末に扱われているこの状況は、人間中心な考えではないでしょうか。
もちろん、家畜は経済動物であり、ペットではありません。
それでも、私たちが口にするものは、
「一頭、一匹、一羽、すべての命を尊重して育てられたものであってほしい」と思います。
アニマルウェルフェアの普及には、企業からの働きかけが重要であると思われがちですが、最終的には選ぶ権利を持っている私たち消費者なのです。
実際にイギリスでは、消費者たちが立ち上がったことがきっかけとなり、アニマルウェルフェアの考えが広まりました。
つまり、私たちの行動が、世の中を変化させるのです。
私たちと一緒に、アニマルウェルフェアの未来を変えていきませんか。
著者プロフィール
世界中の人たちが手と手を取り合う世界の実現を目指す。